カホンの製作工程 01.カット


木材店から送られてきた部材(カホンの胴部分板)を立体カッティングソーにて希望サイズに切断する。

     

両刃鋸でも気合(笑)を入れれば可能ですが、木材材質(特にカホン用)が硬いもの(バーチ、ブビンガ、メープル)などは真直ぐに切断することが難しい!切断面、角部分は直線&90度、ようは接合面に隙間ができると失敗となる。

     

切断した後の木口など、鉋での成形も難しいものがあります。


カホンの製作工程 02.組み立て


切断した部材を箱状に組み立てます。接合部分は、隙間なくボンドを塗り貼り合わせる。釘、ビスなどの使用は完成後の音の響きに影響されるので使用しないほうが良い。

接合時に、使用するボンドは比較的たっぷり使用するが張り合わせ面から漏れでたものは濡れ雑巾にて速やかにふき取ることが必要です。

当方では自作バインダーと市販バインダーを適材適所にて組み立て固定に使用しています。

一度ボンドを着けると直ぐに乾き始めて後には接合面の手直しは不可能、手際よく確実な作業が大切です。この状態で半日は乾燥させましょう。


カホンの製作工程 03.調整


半日経過したもののバインダーをはずして、切り出しておいた打面材と響線をとめるガイド材(上下)をつけて胴箱部分の歪みをとり、確実な長方形の胴を完成させる。


カホンの製作工程 04.カットについて


上の写真でも使用した打面板(2.5mm〜4m)とカホン後部に使用する板材(6mm〜で丸円が開いた板)は立体カットソーでも切断は可能ですが、カットソーの歯が荒い場合は板の材質で切断面が粗く小口がささくれたり、割れが生じるため、目の細かい胴つき鋸(建具などの製作用)を使用して丁寧に直線切りする。


カホンの製作工程 05.穴あけ


切り出した後面ようの板に円を両刃自在ホルソーを使い必要な大きさに丸く円切りする。円の大きさはカホンの内容量(板圧を差し引いた容量)似て大きさを決定!!

標準サイズ(≒470mm×270mm)のカホンでは直径120mmにて設定(ただし、打面の部材が硬軟、厚さ、カホンの奥行きなどの変化にはその都度微妙な設定が必要)する。

電動ドリルなごにセットして使うこの工具は中心の穴が重要で、要らない板を下に敷き中心円を固持することが大切!!

一度に完全に切り出すことなく、板圧の半分まで切り、その後裏返して残りを切り出すこと、裏返す場合も中心軸となる穴は裏に敷いた板の穴を使い、中心が狂うことがないように作業しなければならない。

切る作業をするもの、板をしっかり抑えるもの共に、工具の歯には十分注意が必要です、怪我のないように!!!!!

糸鋸でも丁寧に切り出せばよいのですが、仕上がりを重視すればこの工具が一番綺麗で後の仕事が楽です。


カホンの製作工程 06.裏板の接着


上の作業で出来上がった裏板をボンドで胴部分に接着します。

ビビリが出ないように四隅や直線部分を含め浮きが出ないように接着すること、接着した後は、固定具(前記バインダー)や重い雑誌などを重しにして固着するまで半日は放置します。


カホンの製作工程 07.成形


カホンとしての基本的な組み上げが完了して接着剤が乾燥、いよいよ成型作業に入ります。電動ルーターにて打面板、裏板など不必要な面をカットします。

それらの板は硬いものが多く、丁寧に、またゆっくりとカットして行きます。


カホンの製作工程 08.


上記の作業が終われば、エアーベルトン工具にて角々の丸くするところを削って行きます。ベルトンの帯の番手は#80が良い。鉋などでも作業はできますが、なにせ部材が硬いので電動工具による作業がベストでしょう。


カホンの製作工程 09.研磨


エアーベルトンでの作業が終了後、全ての面を塗装に向けて電動サンダーにて#80、#240、#400のサンドペーパーにて磨きをします。

後の塗装の出来、不出来を決定するのはこの作業!!特に、#400番での磨きは木目に沿って手磨が大事です。


カホンの製作工程 10.下塗装


サンドペーパーにて下地磨きが終われば塗装作業に入ります。

が、その前に板には導管という木が生長する際に水を吸い上げる導管というものがあります。塗料を塗布するとその導管により塗料を吸い込み色にムラが出 来たり何度塗り重ねても艶が出ない、そのうちに塗料が垂れるなどの仕上げに重要な悪さをします。

それを防ぎ綺麗な塗装(艶のある)をするには、下地作りをいたします。一般には、ウッドシラー、サンディングシーラーを使い 下地をとととのえます。

当工房では、昔ながらの方法にて「との粉」に白ニスを加えて下地塗りをして導管を塗りつぶしております。塗って1昼夜乾燥させます。


カホンの製作工程 11.再度研磨


充分に乾燥したものを、#400、#800、#1000番などの耐水ペーパーにて水を付け木目に沿って研ぎ出しをいたします。決して木目に対して横むきには磨きをかけぬことが大事です。

木の木口などは2〜3度同じ作業を繰り返す(との粉>磨き)場合もあります。写真では白くとの粉が残っている場所がありますが、本塗装をした際には全て消え、塗り色になじみます。

大切なことは、ペーパーがけなどの傷などを丁寧に磨き上げることが後々の仕上がり(本塗装)にとても影響いたします。その後、丸1日は乾燥させます。


カホンの製作工程 12.上塗装


綺麗な塗装をする4ヶ条

風のない、湿度の低い、気温は高温でもなく低音でもなく、厚塗りは厳禁薄く塗り乾燥>磨き>塗装>乾燥を重ねることが、とても大事です。

これから本塗装に入ります

写真は1度目の塗装を噴いた状態、下地の状況が透けてます。その後、1日乾燥させます。


カホンの製作工程 13.上塗装研磨


上記乾燥後に#400〜#1000番のペーパーで軽く研ぎ出しをして再度下地をならして乾燥させます。

2度目の塗装、1度目の塗装と比べて少し色がついてきました。その後またまた1日乾燥させます。

その後、#800〜#1000番のペーパーで下地ならしをして乾燥>>>それを、3〜4度繰り返します。


カホンの製作工程 14.磨き


最後の塗装が完了し、2〜3日(気温にて左右する)充分に乾いたら、コンパウンド(艶出し)をかけます。

最初は荒目から>中目>細目と木目に沿って丁寧に磨きをかけます。

写真は最後の艶出しバフをかけている状態です。鏡のような艶ができました。


カホンの製作工程 15.内部製作


打面を外して響き線を張ります。写真では響き線の調整具の状況も確認できます。好みにおおじてスナッピーを付けることもあります。最後は 打面を取り付けます。


カホンの製作工程 16.完成


ようやく完成いたしました。良いものを作るにはやはり、気長にコツコツと作業をこなすことが大切です。色違いの2台の記念写真、これらのカホンは何方の楽器としてお嫁に行くのでしょう。末永く愛用されることを願っております。


カホンの製作工程 17.調整・販売


遼天CAJON工房では、1台1台完成検査目的と打音調整を兼ねて、当方オーディオルームにて音確認&調整をさせていただいております。

へたくそ(笑)ながら実際にCDなどの再生音をバックに試奏させて、平均的な響き線調整をしてお店にお持ちいたしております。

出来上がり後のカホンはやはりまだまだ若い音ですが、1年〜2年経ちますと音も馴染み、演奏者の技量に答えてくれるでしょう。


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